アースガルドで一番美しい神、バルドル。
皆から愛されるこの神は、もう何日も悪夢でうなされ衰弱しておりました。
バルドルの父オーディンと母のフレッガ、そしてアースガルド中の神々は、
悪夢から、この美しい神を救う為の話し合いをするのです。
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『バルドルの夢 3』
腹を空かせたヘルヘイム(冥界)の番犬ガルムが、
オーディンを襲ってきたのです。
しかしルーンの使い手である神々の王は、
そんな番犬には、目もくれません。
さらに8本足のスレイプニルも、
オーディンの気持ちを理解しているようです。
スレイプニルが、余りに力強く走るので、
ヘルヘイムの氷の張った地面は、ひび割れ、
底が抜けてしまう程の勢いで走り去ったのでした。
神々の王は、ヘル(ロキの娘・冥界の管理者)の館に到着するまで、
スレイプニルの走る速度を、
決して緩めようとはしなかったのです。
多くの困難を乗り越え、
神々の王は、やっと、ヘルの館に到着したのです。
オーディンは、スレイプニルから降りると、
館の中を覗き込みました。
館の中は、ただただ、死者ばかり。
死者でごった返している場所でした。
しかしオーディンは、そこで驚くものを見たのです。
ヘルには決してあるまじき物。
黄金の腕輪や、黄金の装飾品など、
黄金の品物が、館の中にいくつもあるのが見えたのです。
疑問に思ったオーディンは、スレイプニルをひき、
東の門へと歩いて行きました。
その門の傍には、女の預言者が葬られていたからです。
オーディンはその女の墓の前に立つと、
1つしかない目玉で、その墓をじっと見つめたのでした。
そして死者をよみがえらせる呪文を唱えたのです。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
