アースガルドで一番美しい神、バルドル。
皆から愛されるこの神は、もう何日も悪夢でうなされ衰弱しておりました。
バルドルの父オーディンと母のフレッガ、そしてアースガルド中の神々は、
悪夢から、この美しい神を救う為の話し合いをするのです。




お話しの始まり 『北欧神話 1』    前回の記事 『バルドルの夢 2』





どうして良いのか、答えが見付らない神々。

するとその時です。



『わしが、わし自身が、

 この闇の正体を、見付けに行ってくることにする。

 そして意味を解いて必ず戻ってくる。』



そう意見を言った者が現れたのです。

それは、バルドルの父であり、

万物の父である、オーディンでした。



一つ目の老いた神は、そう言うと立ち上がり、

神々の集会場から急いで出て行ったのです。



神々の王は、ロキの子供である、

8本足の空駆ける馬、スレイプニルの元に行くと、

急いで鞍をかけ、その背中に飛び乗りました。

震える虹の橋、ビフレストを渡り、ミッドガルドへ行き、

そこから遠い北の国、暗いニブルヘイムへと向ったのです。



そこまでへの道のりは、長く、霧が渦を巻き、

道が時々、見えなくなるほどでした。



更にオーディンは、ヘルヘイム(冥界)へと向かったのです。

冥界の番犬ガルムは、馬の駆けてくる音に気づき、

崖の洞穴から出てきました。

背中のたてがみを逆立て、低く唸り始めたのです。

見ると、ガルムの顔や胸元は、

おびただしい血がこびり付いています。

冥界に辿り着いた死人を襲い、

洞穴の中で、喰らっていたのでしょう。



オーディンが近くを通ろうとした時、

まだ腹が減っている番犬ガルムが、襲って来たのです。




ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪

おしまいっ
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