美しく強いワルキューレ達の一員であるスルードは、雷の神の愛娘。
その愛娘スルードが、父親であるトールの知らぬ間に、
醜い小人と、結婚の約束をさせられてしまっていたのです。
娘を嫁に貰いに来た小人のアルヴィースに対し、雷の神は・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『アルヴィースの歌 6』
どんな質問でも答えてしまうアルヴィースに、
トールはとても感心しました。
そして更に、もっと多くを質問するのです。
『我々の運命も幸福も、全てを知るアルヴィースよ、
どうかもっと教えておくれ。
静かな風のない平穏な「ログン(凪(なぎ))」の事を、
全ての世界のものたちは、何と呼ぶのだろうか?』
『答えよう、トールよ。
人間たちは、「ログン(凪・平穏)」と呼び、
ヴァン神たちは、「ヴィンドスロート(無風)」と言う。
巨人たちは、「オヴフリュー(暑苦しさ)」と言い、
妖精どもは「ダグセヴィ(日の途切れ)」と呼ぶ。
他の神々は、「レーギ(鎮まり)」と言い、
俺たちドワーフは、
「ダグスヴェラ(日の留まり)」と呼んでいる。』
『なるほど、流石は賢き者だ。
何でも知っているな。
では、「マー(海)」のことは
それぞれの世界では、何と言っているのか?』
『人間たちは、「セー(海)」と呼ぶ。
沢山の神々は、「シーレーギャ(永遠に湧く潮)」と言い、
ヴァン神たちは、「ヴァーグ(波浪)」と言い、
巨人は「アールヘイム(鰻のふるさと)」と呼ぶ。
妖精は「ラーガスタヴ(飲めるもの)」と言う。
そして我々小人は、「デュープルマル(深海)」と言う。』
『教えてくれ、アルヴィースよ。
お前は何でも知っている賢人だ。
人々の為に、燃える「エルド(火)」は、
それぞれの世界では、どう呼ばれているのだろうか?』
『こたえよう、トールよ。
人間界では、「エルド(火)」と呼ばれている。
アースの神々は、それを「フニ(炎)」と呼び、
ヴァン神たちは、「ヴァグ(ゆらめき)」と言う。
巨人どもは、「フレキ(貪欲に咬みつくもの)」と言い、
我々ドワーフは、
「フォルブランニル(燃え盛るもの)」と呼ぶ。
そしてヘル(冥界)では、
「フレズズ(あわただしきもの)」と呼ばれているのさ。』
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
