美しく強いワルキューレ達の一員であるスルードは、雷の神の愛娘。
その愛娘スルードが、父親であるトールの知らぬ間に、
醜い小人と、結婚の約束をさせられてしまっていたのです。
娘を嫁に貰いに来た小人のアルヴィースに対し、雷の神は・・・




お話しの始まり 『北欧神話 1』    前回の記事 『アルヴィースの歌 5』





雷の神のトールは、尚も質問を続けました。



『お前は本当に、何でも知っているんだな。

 賢きアルヴィース、では「ソル太陽)」の事は、

 それぞれの世界で、何と呼ばれているのだ。

 教えてくれないか?』



人間たちは、それを「ソル(太陽)」と呼んでいる。

 沢山の神々は「スンナ(南方の輝き)」と呼び、

 我々ドワーフ達は、

 「ドゥヴァリンス レイカ(小人を虐げるもの)」と言い、

 妖精どもは、「ファグラヴェール(綺麗な輪)」と呼ぶ。

 巨人たちは、「エイグロー(絶えぬ輝き)」と言い、

 アース神の息子たちは「アルスキール(完璧な輝き)」と呼ぶのさ。』



『教えてくれ、アルヴィース

 お前は全ての者たちの運命を知っている、賢き者。

 では雨を降らせる「スキュー()」の事は、

 世界中では、一体何と呼ばれているのだろうか?』



『答えよう、トールよ。

 人間たちは、それを「スキュー()」と呼ぶ。

 大勢の神々は、

 「スクルヴァーン(にわか雨をもたらすもの)」という。

 ヴァン神たちは、「ヴィンドフロト(風に漂うもの)」と、

 巨人は「ウールヴァーン(霧雨の望み)」と呼ぶ。

 妖精どもは「ヴェズルメギン(天候の勢力)」と名付け、

 冥界では「ヒャールム フリス(秘密の兜)」と言うのさ。』



『なるほど。

 本当にお前は物知りだな。

 では、「ヴィンド()」の事は、何と呼んでいるのだろうか?』



ミッドガルド人間たちは、「ヴィンド()」と言う。

 大勢の神々は、「ヴァーヴズ(揺れ動くもの)」と言う。

 最も神聖な天の神々は、

 「グネギューズ(いななくもの)と呼んでいる。

 巨人どもは「エービル(嘆くもの)」と言い、

 妖精どもは、

 「デュンファリ(唸りをあげて駆けるもの)と名付けている。

 そしてヘル(冥界)では「フヴィーズズ(疾風)」と呼ぶ。』



そう小人のアルヴィースは、答えました。




- 追 記 -


いつも穂吉が描く、「北欧神話」を読みに来て下さって、ありがとですっ。

今日の文章の中の、「ソル(太陽)」のことを、どうか覚えておいてくださいね。

この章の最初にも書いたですが、 「終り方」 のヒントが隠されていますよぉ。

ふふ、なんのことか・・・?  また読みに来て下さいっ(^^)/



ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪

おしまいっ
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