オーディンとヘーニル、そしてロキの3人は連立って旅へと出発しました。
旅の途中、3人は川の岩場で、大きな鮭を捕まえたカワウソを発見します。
ロキは、美味しい食事の為に、石を投げ付けカワウソを仕留め、
カワウソと、鮭の両方を手に入れたのです。 しかし・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『オッタルへの償い 18』
オーディンが、指輪を自分の小指にはめると同時に、
殺されたオッタルの父親のフレイドマルと、
オッタルの兄弟姉妹たちがやってきました。
『遅かったな、やっと持ってきたのか。』
フレイドマルが尋ねると、ロキは大きく頷きました。
フレイドマルは、オッタルの兄弟たちに目配せをし、
オーディンとヘーニルを縛っている、
手足の縄をほどかせ、2人を自由にしてやりました。
2人の神たちは、今の今まで縛られ、転がされていたため、
身体中が痺れ、のろのろとしか動けません。
やっとの思いで立ち上がると、
2人は体を揉んだり撫でながら、背筋を伸ばしました。
『それで、黄金はどれだけあるんだ?』
フレイドマルは、ロキに尋ねました。
『お前が自分で、息子の皮の中に
持ってきた黄金を詰め込むがいいさ。
自分でやらなきゃ、お前は決して満足しないだろう。』
と、ロキは提案すると、黄金の入った袋の口を開き、
片方の袋の中身をその場に出したのです。
魔法使いのフレイドマルは、目を輝かせながら、
少しずつ少しずつ、黄金を手に取ると
丁寧に、カワウソの息子の皮の中に詰めて行きました。
頭のてっぺんから、手の先、足の先、
そして尾っぽの先まで、ぎゅうぎゅうに詰め込んだのです。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
