オーディンとヘーニル、そしてロキの3人は連立って旅へと出発しました。
旅の途中、3人は川の岩場で、大きな鮭を捕まえたカワウソを発見します。
ロキは、美味しい食事の為に、石を投げ付けカワウソを仕留め、
カワウソと、鮭の両方を手に入れたのです。 しかし・・・




お話しの始まり 『北欧神話 1』    前回の記事 『オッタルへの償い 15』





指輪を渡したくない小人のアンドヴァリは、



『お願いだから、これだけは私の物にしておいて下さい。

 この指輪だけは、お願いだから。』



と、何度も頭を下げロキに頼むのでした。



『駄目だ。その袋に入れろ。』



『これだけは、私の物にしてください。

 これだけは。

 そうすれば、少なくとも私は、

 この先もずっと、黄金を出し続けることが出来るんだ。』



と、小人は懇願したのです。

するとロキは、



『俺は、もっと沢山なんて、必要ないんだよ。

 今、お前の全ての黄金を剥ぎ取れれば、

 それで十分なのさ。』



と、にたりと笑いながら、一歩前に出ると、

片方の袋を、手でトントンと叩き、

直ぐに、指輪を入れろと催促し、

小人のアンドヴァリの手を掴んだのです。

そして無理やり、黄金の指輪をもぎ取ると、

ロキは、その指輪をしげしげと眺めたのです。

余りに素晴しい細工の指輪に、

ロキは、ホレボレとしてしまいました。

そして、あろうことか、袋に入れずに、

自分の小指にその黄金の指輪をはめると、



『進んで差し出さない時には、

 力づくでも奪って見せるさ。



と、言い放ったのです。




ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪

おしまいっ
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