オーディンとヘーニル、そしてロキの3人は連立って旅へと出発しました。
旅の途中、3人は川の岩場で、大きな鮭を捕まえたカワウソを発見します。
ロキは、美味しい食事の為に、石を投げ付けカワウソを仕留め、
カワウソと、鮭の両方を手に入れたのです。 しかし・・・




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ゆっくりと池の底の全てのものを浚ってから、

ロキは「溺死の網」を引き上げました。

すると網の中で、何かが暴れているのです。

もっと引き上げると、そこには1匹の大きな魚が

網から逃れようと身をよじっているのです。



それを見たロキは、

縫われた痕の穴だらけの不気味な口を、大きく開きました。

更に唇の穴よりも、不気味な鋭い歯を丸出しにし、

その上、もっと不気味な黄色の眼をギラギラさせながら、

網の上からこの大きな魚を掴み、揺さぶりながら、



『おい、まずは姿を変えろ。』



と言ったのです。 するとその声は、



『姿を変えろ。姿を変えろ。』



と、何度も洞穴の壁に反響し、こだまを繰り返すのです。



見ると網の中の大きな魚は、いつの間にか

小人のアンドヴァリに姿を変えていました。

ロキは、直ぐにこの小人を網から出してやりました。



しかし決して逃げられないよう、

網から外している間も、外してからも

ずっと首を押さえ続けることを、ロキは忘れません。



『何か、欲しい物があるのか?』



アンドヴァリロキに、泣き出しそうな声で聞きました。



すると洞窟が、



『欲しい。欲しい。欲しい・・・』



ロキの意思を察知したのか、

また、何度もこだまを繰り返したのです。




ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪

おしまいっ
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