オーディンとヘーニル、そしてロキの3人は連立って旅へと出発しました。
旅の途中、3人は川の岩場で、大きな鮭を捕まえたカワウソを発見します。
ロキは、美味しい食事の為に、石を投げ付けカワウソを仕留め、
カワウソと、鮭の両方を手に入れたのです。 しかし・・・




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オーディンも、ヘーニルも、フレイドマルの家の床で、

手足を縛られ転がされて続けはするけれど、

殺されることは無いと、わかっているロキは

あちこちで道草をくいながら、

わざとのんびりと、目的の場所へと向かったのです。



しかしとうとう、ロキの目指す、最初の場所・・・

海神のエーギルと、その妻のラーン

仲良く住まう島へと着いたのでした。



そこに着くとロキは、ここまで急いで

まるで走って来たかのように、わざと息を切らせ、



『聞いて下さい!! アース神たちが大変なのです。

 オーディンヘーニルが、手足を縛られ床に転がされ、

 囚われの身になっているんです。

 僕が、約束の品物を持って、そこに直ぐに行かなかったら、

 二人は殺されるかもしれない。

 二人を救えるのは、海の神が持っている、

 魚を捕まえる魔法の網だけなんです。』



と、息を整えながら、海の神の妻ラーンに話しかけました。



その話を聞いたエーギルラーンは、驚き、

冷たい瞳を、カッと大きく見開いてしまったのです。



それを見たロキは、



ラーン、お願いです。

 僕にあなたが持っている「溺死の網」を貸してください。

 僕はそれを神々を救うために、使いたいんです。

 決して、邪(よこし)まな思いでは使いません。

 人を溺死させたり、そんな為には使わない。

 だから、あなたの魔法の網を貸してください。』



と、必死に訴えかけました。

ラーンはただただ驚いて、手に持っていた大切な魔法の網を

足元に落としてしまったのです。



それをサッと奪ったロキは、礼を告げると、

ラーンの気持ちが変わらぬうちに、

そそくさとその場を去り、次の目的地へと走り去ったのです。




ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪

おしまいっ
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