オーディンとヘーニル、そしてロキの3人は連立って旅へと出発しました。
旅の途中、3人は川の岩場で、大きな鮭を捕まえたカワウソを発見します。
ロキは、美味しい食事の為に、石を投げ付けカワウソを仕留め、
カワウソと、鮭の両方を手に入れたのです。 しかし・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『オッタルへの償い 1』
吹雪が止み、再び歩き始めた3人の神々は、
ごつごつとした川に辿り着きました。
この川を渡るべきか考えた末、
神々は、上流に向かって、川沿いを歩き始めたのです。
半日も歩いた頃、川上の方向から、
轟々と、水が落ちる音が徐々に近づいてきたのです。
神々は、更に上流へと、音の方へと歩みを進めると、
そこにはキラキラと輝く水しぶきの向こうに、
大きな滝が現れました。
滝壺の中を見てやろうと、
大渦が巻いている水の中を、3人の神は覗き込みました。
その時オーディンは、
3人から、ほんの50歩ほどの岩の上に、
大きなカワウソが、身体を長々と伸ばし、
寝そべっているのを発見したのです。
それをオーディンは、ロキとヘーニルに、
立てた人差し指を 口に当て、
目と顎で、カワウソが居る方向を見ろと合図したのです。
カワウソは、春の暖かい日差しを浴び、
眠気を必死に堪えながら、
今、捕まえたばかりの鮭を食べようとしている所でした。
それを見たロキは、足元にあった拳ほどの石を掴み上げると、
カワウソを狙って、力いっぱい投げつけました。
見事、ロキの放った石は頭に命中し、
カワウソを仕留めたのです。
ロキは喜んで、カワウソを取りに行きました。
片手には大きなカワウソを、
もう片方の手には、大きな鮭をぶら下げて、
オーディンとヘーニルの元へ来たロキは
『これが一石二鳥と云うものさ。』
と笑って見せたのです。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
