フレッガから鷹のマントを借り、ヨーツンヘイムへと遊びに行ったロキ。

しかしそこで巨人ゲイルロドに捕まり、ロキは危うく命を落としそうに・・・。

逃がしてもらう代わりに、ロキはゲイルロドと・・・




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トールロキは、どんどん歩き続け、

日が暮れる前に、イヴィング川を渡ることが出来たのです。

そしてアース神たちに友好な、女巨人のグリッドの家に着くと、

彼女は喜んで2人を招き入れ、

一晩の宿を 提供してくれたのでした。



沢山のご馳走で、グリッドは二人をもてなしてくれました。

食事が終わるとロキは、直ぐに、

藁を床に敷き詰め、そこで寝入ってしまったのです。

暖炉のチラチラする火灯りに照らし出されるロキの顔は

眠りについている今も、

クルクルと表情が変わって見えるのでした。

明るく見えたり、暗い影を落としたり、陽気に観えたり、

忙しく表情が変わって見えるのです。



ロキは、深い眠りに落ちましたね。

 トール、貴方は巨人のゲイルロドについて、

 どう聞いているのでしょうか?

 ロキが寝ている今のうちに、

 貴方に、ゲイルロドの事を話しましょうね。』



と、ぽつりとグリッドは語り始めたのです。



トールは、酔っぱらったまま、

オーディンの息子の一人のヴィーダルの、

母親である、巨人の女を見つめたのです。



トール、良くお聴きなさい。

 ゲイルロドはね、アースの神々に好意なんてものは、

 これっぽっちも持ち合わせていませんよ。

 特に、巨人族で一番の強者だったフルングニル

 倒した神になんて、殊更ですよ。

 憎しみこそあれ、好意だなんて、

 ちっとも感じちゃいないのですよ。』



そうグリッドトールに話をしたのです。

それを聞いたトールは、



『え?フルングニルを倒した神だと?

 それは俺の事じゃないか!』



と、一気に酔いが覚めてしまったのでした。




ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪

おしまいっ
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