狂暴な巨人との戦いで、頭部を負傷したトールを治癒した巫女のグロア。
そのグロアは、行方不明だった夫と再会した後間もなく、息を引き取ったのでした。
再会の喜びもつかの間、悲しみにふける夫は、新たな妻を娶ります。
しかし新たな妻は、グロアの息子に、辛く当り続けたのです。
成長したグロアの息子スヴィプダーグに、継母はまた辛い試練を与えたのです。
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『スヴィプダーグ 19』
メングラッドに、沢山の質問を受けたスヴィプダーグは
『私の名は、スヴィプダーグ。
「太陽の輝き」ソルヴャルトの子孫です。
私は、冷たい風が吹きすさぶ、荒地を通って、
この場所までやってきました。
誰も、運命の女神ウルドの命令には、背けません。
たとえウルドの運命の贈り物を、
苦労せずに手に入れたとしても、
命令に背く事は出来ません。』
と優しい声で、言いました。
すると、メングラッドは、
『スヴィプダーグ、ようこそ来て下さいました。
あなたがここに来て下さる日を
私は、ずっと待っていたのです。
私が捧げる、歓迎のキスは、
スヴィプダーグ、あなた一人の物です。』
そう言うと、両手を広げ、旅人の元へと歩み寄り
『愛する者同士の、長く待たされた時間。
隔てられた距離。
しかし今から未来は、
甘く、楽しい時間に変わる事でしょう。』
メングラッドは両手を前へ伸ばしながら、
『私は、治癒の丘に座り、病人たちを癒し続けながら、
ずっとあなたが来ることを夢見ていました。
私は、今、夢に見た希望を手に入れたのですね。』
スヴィプダーグへと近づいて行きました。
スヴィプダーグも、メングラッドへと歩み寄り、
そっとその両の手を優しく掴みました。
『スヴィプダーグ、私たちは思い焦がれていたのですね。
私は、あなたに憧れを抱き、
あなたは、私の愛に焦がれていました。
私たちは、今から生涯の最後の時まで、
共に生きるのですね。
どうぞ よろしくお願いします。』
おしまい。
- 追 伸 -
これで 『スヴィプダーグ』 は、おしまいですっ。
このお話しの中での、主人公 スヴィプダーグ と、巨人のやり取り。
解りにくかったかも知れませんね。 すんません・・・。
主人公は、どうやったら愛しい メングラッド に、怪我や痛い思いをせず会いに行けるのか?
それを巨人に魔法をかけて誘導尋問し続けながら、聞き出していくと云うお話しでした。
巨人は、自分で、こう言う状況になったら、こうすると上手く行くんだよと、
ポイントと、攻略法を、自分で教えているとは思っていないけども、勝手に教えちゃってるんです。
さらに巨人は、自らが攻略法を喋っているのに、その喋っている事を、
今、目の前で、あたかも スヴィプダーグ が実際にやっている、
やり遂げているかのような、幻覚を見続けているのです。
世界樹を守る、天辺にいる黄金の鶏を、本当に2匹の番犬に食べさせちゃったら、大変ですからね。
そんなパラレルワールドを、見せつけながらの誘導尋問の末、まんまと??
スヴィプダーグ は、継母の言いつけであり、
運命の花嫁の メングラッド を射止めることが出来たのでしたぁ。
運命の赤い糸によって導かれた出会い、そして結婚。
中高生の女子が、憧れそうな恋のお話しでしたねぇ (●´ω`●)ゞ
さて明日からは、『ゲイルロド』をお送りします。
悪戯者のロキが、また困ったことをするみたいですよぉ。 また是非、読みに来て下さいね。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
