狂暴な巨人との戦いで、頭部を負傷したトールを治癒した巫女のグロア。
そのグロアは、行方不明だった夫と再会した後間もなく、息を引き取ったのでした。
再会の喜びもつかの間、悲しみにふける夫は、新たな妻を娶ります。
しかし新たな妻は、グロアの息子に、辛く当り続けたのです。
成長したグロアの息子スヴィプダーグに、継母はまた辛い試練を与えたのです。
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『スヴィプダーグ 14』
スヴィプダーグは門番の巨人に、
門の奥に見える城の名を尋ねました。
『この奥にある館は、「リュル(熱さを保つ)」と云う名だ。
リュルは、いつも震えているのさ。
そして震える度に、
まるで槍の先がキラキラ輝くように、光るのさ。
この輝く城の事は、ミッドガルドの人間どもだって、
名前くらいは知っているさ。
この館ほど素晴らしい館は、他にはない。』
と、フィヨルスヴィドは答えました。
答えを聞いたスヴィプダーグは大きく頷き、さらに
『そうなのかい。
ではフィヨルスヴィドよ、再び教えておくれ。
本当の事を、私に話しておくれ。
この城壁の門の奥にある城、リュルとは、
一体誰が造り上げたのだい?』
と、聞きました。 すると巨人は、
『リュルを作り上げたのは、アースガルドの神の1人、
人々の恐れでもある、ロキだよ。
ロキは、小人のウニとイリ、バリとヤリ、
ヴァルとヴェグドラシル、
それにドリとオーリ、デリングを巧く使って
あの館を完成させたのだよ。』
と答えました。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
