狂暴な巨人との戦いで、頭部を負傷したトールを治癒した巫女のグロア。
そのグロアは、行方不明だった夫と再会した後間もなく、息を引き取ったのでした。
再会の喜びもつかの間、悲しみにふける夫は、新たな妻を娶ります。
しかし新たな妻は、グロアの息子に、辛く当り続けたのです。
成長したグロアの息子スヴィプダーグに、継母はまた辛い試練を与えたのです。




お話しの始まり 『北欧神話 1』    前回の記事 『スヴィプダーグ 12』





番犬たちが、交代で眠ることを聞いたスヴィプダーグ



『では彼らに肉をやって、気を引くことは出来ないだろうか?

 その肉は、どこかに無いだろうか?

 それを2匹が食べている間に、

 こっそりと館に入れないだろうか?』



と、聞きました。



『肉を食べていても、ギフゲリは、

 いつも見張りを続けているよ。

 しかし世界樹の天辺に置かれている、

 黄金の雄鶏、ヴィドフニルを投げてやったら、

 奴らは、その鶏に夢中になり、

 お前は中に、入ることが出来るかもしれないよ。』



巨人はそう答えました。

それを聞いたスヴィプダーグは、



『黄金の雄鶏ヴィドフニルを、殺すことは出来るのかい?

 雄鶏を殺して、魂をヘルの館へ送ってしまう、

 そんな事が出来る武器が、この世にはあるのか?』



と、尋ねると、巨人は、



『あるともさ。

 それは「全てを傷つける魔法の杖」とも呼ばれる、

 魔法の剣、「レーヴァティン」さ。

 その剣は、アースガルドロキが造らせて、

 さらにニブルヘイムの門の前で、

 ルーンの魔法を唱えて、鍛え上げたのさ。

 その剣は、レーギャルンの大きな箱の中に、

 9つの鍵をかけられ、守られているのさ。

 そしてその剣の箱の番をしているのは、

 邪悪な炎の巨人スルトの妻の、シンモラさ!』



と、門番の巨人は答えたのでした。




ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪

おしまいっ
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