狂暴な巨人との戦いで、頭部を負傷したトールを治癒した巫女のグロア。
そのグロアは、行方不明だった夫と再会した後間もなく、息を引き取ったのでした。
再会の喜びもつかの間、悲しみにふける夫は、新たな妻を娶ります。
しかし新たな妻は、グロアの息子に、辛く当り続けたのです。
成長したグロアの息子スヴィプダーグに、継母はまた辛い試練を与えたのです。
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『スヴィプダーグ 6』
門番の巨人に、スヴィプダーグは声をかけました。
『そこに立っているお前は、何者だい?』
すると巨人が逆に、
『そう言うお前こそ、何をしに来た?
何を探して、さすらいの旅をしている?』
と、皮肉めいて質問を投げ返してきたのでした。
さらに、この門番の巨人は、
スヴィプダーグに対し、
顎を突き出し、しっしと手を払い、
あっちに行けと、追い返すそぶりを見せたのです。
さらにスヴィプダーグの肩を突いて、
『そら、そっちの道を引き返して
ここから早く立ち去るんだ!』
と、意地悪にも、また追い返そうとしたのです。
するとスヴィプダーグは、
そんな言葉や態度には興味を示すことなく、
『そこに立っているお前は、何者だい?
そこに立って、
旅人を追い返そうとするお前は、一体誰だ?』
と、再び同じことを質問したのです。
すると、
『いいか。
お前みたいな、ちっぽけなウスノロを、
ここでは、誰も歓迎なんかしやしないぞ。
ここに居たらお前はいずれ、逃げ出す事になる。
だからお前は、逃げ出すより先に、
今すぐに、家に帰った方が良いんだ。
わしの名は、フィヨルスヴィド。
この土地で一番の、知恵の持ち主として知られている。
わしはここで知恵者として、生きておるから、
汚らしく、食べ物を貪り食らう様なこともせぬし、
食べ物を投げ散らかすような、野蛮な事は決してしない。
わしは、賢く生きる、知恵者なんだよ。
だからお前が散々な目に合うより、先に、
今すぐここから去るんだ!!』
と、門番の巨人フィヨルスヴィドは、
賢い智恵の持ち主として、
スヴィプダーグに、痛い目に合うより先に、
ここから立ち去るよう、助言をしたのでした。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
