巨人退治からの帰路、トールの前に瀬戸が現れました。
何とか冷たい水に浸からずに、対岸へと渡りたい雷の神トール。
対岸にいる渡し舟の船頭に、舟を出して欲しいと伝えたのですが・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『ゲフィオンの国引き(終)10』
狂暴な巨人フルングニルとの戦いの時に受けた、
頭の傷もだいぶ癒えたトールは、
再び、巨人退治の旅に出ておりました。
そして沢山の巨人を退治し、
雷の神は、アールガルドに帰る為、西へ歩き始めました。
トールの行く手、四方八方には、
巨大な山が連なっています。
舟底の様な形の山もあれば、
ピラミッドの先端を切り取った様な、形の山も見えます。
しかしどの山々も、ここでは晴れやかな様子は見せず、
ただただ重く暗く佇んでいるばかりでした。
トールの進む大地には、全く木は生えておりません。
ツンドラの大地を、急いで通り過ぎるべく、
更に西へ西へと大股に進んでいくと、
まるで足並みを揃えるように、
太陽は常に、トールと共に進んで行きました。
午前の遅い時間に、トールはこの荒地をさらに進み、
雑木林や、うねりのある大地を足早に通り過ぎました。
更に進んでいくと、トールの眼の前には、
広い瀬戸があらわれたのです。
海の水の流れはとても速い上に、とても冷たいのです。
身体を濡らさずに、安全に渡るには、
一体、どうしたら良いか?
トールはあたりを見渡しながら、思案したのでした。
- 追 記 -
この章のタイトルは、どの本を見ても 『ハルバルドの歌(詩)』 となっています。
しかしどう読んでも、穂吉にはそれが詩ではなく、トールへの呪詛にしか捉えられません。
と云う事で穂吉の描く 『ハルバルドの詩』 は、タイトルを思い切って、
『ハルバルドの呪い』 と変えさせて貰っちゃったですっ。
さてさて、どんな呪いをトールに投げかけるのか・・・怖いですねぇ。
また明日も読みに来て下さいね(^-^)/
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
