この話しの時代は、アース神とヴァン神の戦いの直後へと遡ります。

神々の王オーディンは、新たな領地を拡大する為に、女神ゲフィオンを

広大な国の王 ギュルヴィの元へ、差し向けた所から話しは始まります。




お話しの始まり 『北欧神話 1』    前回の記事 『ゲフィオンの国引き 9』





『息子たちよ、この海の中央で止まるのです。

 ここに引いて来た土地を、残しましょう。

 世界の終りがやって来るまで、

 ここに、この土地を横たわらせましょう。』



そう女神ゲフィオンは息子たちに言い、

息子たちの背中から、大きくて重い鍬を外しながら、



『息子たちよ、この肥沃な大きな土地を、

 今後は、シェーランと云う名で呼びましょう。』



女神はそう告げたのでした。



こんな風にして、女神ゲフィオンは、

オーディンからの命令に従うために、

スウェーデンの王ギュルヴィの寛大さを利用し、

彼の国の土地をもぎ取って来たのでした。



これにより、デンマークは国土を広くし、

スウェーデンの国土は、少し狭くなってしまったのです。



さらに4頭の牛に抉らた為に開いた、大きな穴には、

長い月日の内に、雨水が溜まり、

また大地からは、水が滲み出てきて、

やがて大きな湖となって行ったのでした。

人々はその湖を、「メーラル湖」と呼びました。



この話が嘘ではなく、本当だと云う証拠もあるのですよ。



シェーラン島の西の岬は、メーラル湖の入り江や湾、

それに岸の入り組んだ形に、

ぴったりと重なりあっているのですからね。



おしまい。




- 追  伸 -

これで 『ゲフィオンの国引き』 は、おしまいです。

このお話しは、 デンマークの国土が、 どのようにして広くなったか? というお話しでした。

神話と地形の関係を、 真実と捉えるか、 単なる物語と考えるのか・・・

それは、 皆さんの自由なのですぅぅ。

ただし、 ここに出てきた デンマーク の 「シェラン島」。

そして スウェーデン の  「メーラル湖」。

シェラン島 の岬の形と、 メーラル湖 の入り江の形が、本当に合致するのか?

それぞれの地名に、 グーグルマップのリンクを貼り付けてみました

良かったら地図を眺めながら、 もう一度、 神話を楽しんでみて欲しいですっ。


それから、 この 『ゲフィオンの国引き』 の1話目の 『追記』 にも書きましたが、

1話目 ~ 5話目までは、 穂吉のオリジナル、 フィクションを書かせてもらっています。

6話目以降も、 原文の和訳と、 穂吉のオリジナルを 織り交ぜながら書かせてもらっています。

詳細を知りたい方は、 ウィキペディア 「ゲフィオン」 等を参照にされることをすすめますっ。


さて明日からは、 新しい章 『ハルバルドの呪い』 をお送りします。

良かったら、 また読みに来て下さいっっ



ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪

おしまいっ
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