この話しの時代は、アース神とヴァン神の戦いの直後へと遡ります。
神々の王オーディンは、新たな領地を拡大する為に、女神ゲフィオンを
広大な国の王 ギュルヴィの元へ、差し向けた所から話しは始まります。
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『ゲフィオンの国引き 8』
大地に深く食い込んだ鋤を、大牛たちは引き続けました。
余りに深く、鋤が大地に食い込んだものですから、
牛たちが歩き、鋤もそれにつれ動くたびに、
地面は大きく揺れたのです。
やがて、地殻に異変が起こり始めたのです。
あちらこちらで、大きな地割れが起き、
地面はさらに大きく揺れます。
その度に、牛たちは更に全力をふりしぼり、
前進しようと、必死に歩くのです。
尚も、牛たちが必死に歩こうとしたその時、
スウェーデンの下の方の、溶けかかった大きな岩が、
大きな大地から、まるで剥がれるように
もぎ取られてしまったのでした。
女神ゲフィオンは、4頭の牛に変身している息子たちが、
ギュルヴィ王の国の一部である、大きな土地を
引きはがし、もぎ取ったことが
嬉しくて、おかしくて、大笑いしたのです。
牛たちはそのまま、ゆっくりと西へ進みました。
牛たちは、必死に土地を引いて大汗をかきました。
女神は尚も息子たちを急かせ、休みも与えずに、
海の中へと、その土地を運ばせました。
何しろ、ギュルヴィ王との約束は、
一昼夜の間に、耕すことが出来ただけの土地を
自由にしていいとのことなのです。
急がねば、あっという間に時間は過ぎ去り、
目論みは失敗に終わってしまうのですから。
やがて海峡の、真ん中にその土地を運んだ時、
女神も、牛たちも歩みを止めたのでした。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
