巨人退治の為に、雷の神トールはアースガルドから出かけている事が多く、
雷の神が留守の間、アースガルドを守るのは、神々の王オーディンの役目なのです。
しかしアースガルドの中にばかりに居るオーディンは、徐々に退屈になって来たのでした。
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『トールと巨人の決闘 25』
シアルヴィが、粘土の巨人ミストカーフの足を叩き割り、
大きな音を立て倒れたのと同時に、
雷の神は、意識をとり戻したのです。
『俺の頭が!!』
トールは、痛みに呻きます。
トールの従者シアルヴィは、トールの頭を観察します。
頭に刺さった石の状態が、どの程度かを調べると、
『トール様、フルングニルの潰れた頭に比べたら、
随分とましです。大丈夫ですよ。
今、巨人の足を退かしますから、待っていてください。』
そう言うと、トールの背中を抑えつけている、
フルングニルの大きな足を退かそうと、
押したり引いたりしてみたのです。
しかし人間のシアルヴィの力では、
どうにも大きな足を動かすことが出来ないのです。
『シアルヴィ、アースガルドに行き、
急いで 誰か助けを呼んでくるのだ。』
トールは、シアルヴィにそう告げました。
頷いたシアルヴィは、トールの戦車よりも、
走った方が早いことを理解していました。
あっという間に、その場から走り出すと、
アースガルドの城壁に向ったのでした。
やがてシアルヴィは城壁の門をくぐり、
沢山の神々に、トールを助け出す応援を要請したのです。
それを聞いた多くの神々が、それぞれの車に乗って
トールの元へ、急ぎやってきたのでした。
トールの父であり、神々の王オーディンも、
心配になり、トールの元へと急行したのでした。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
