巨人退治の為に、雷の神トールはアースガルドから出かけている事が多く、

雷の神が留守の間、アースガルドを守るのは、神々の王オーディンの役目なのです。

しかしアースガルドの中にばかりに居るオーディンは、徐々に退屈になって来たのでした。




お話しの始まり 『北欧神話 1』    前回の記事 『トールと巨人の決闘 22』





トールの山羊の車から飛び降りたシアルヴィは、

狂暴な巨人のフルングニルを探しに走ります。



やがて遠くに、大きな巨人の頭が見えてきたのです。

しかしその頭の持ち主はフルングニルでは無く、

フルングニルの相棒として、川底の粘土で作られた巨人、

臆病なミストカーフの頭だったのです。



しかしシアルヴィは迷うことなく、

その頭をめざし走って行ったのです。



どんどんその大きな頭に近づくと、

その横にはフルングニルが、並んで立っていたのです。



フルングニルを確認したシアルヴィは、



『おい、お前たち。

 お前らに、俺の声は届いているか?

 お前らを倒しに、雷の神のトール様は

 もう直ぐそこまで来ている。

 お前らが持っている盾も、武器も、

 トール様の目には全てが見えているんだ。』



大声を上げ、巨人たちに伝えたのです。

さらに、



フルングニル、お前は盾をどこに持っているんだ?

 トール様はな、地下を通り、

 この場にいらっしゃっているんだ。

 盾を手に持っていたって、トール様の攻撃を

 防ぐことなど できやしないさ!』



と、言ったのです。



その言葉を聞いたフルングニルは、



『なるほど、地の底から攻撃されたのでは

 どんなに俺様が強くても、やられてしまう。』



そう考え、持っていた盾を地面に置き、その上に立ち、

トールの地下からの攻撃に、備えたのでした。




ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪

おしまいっ
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