巨人退治の為に、雷の神トールはアースガルドから出かけている事が多く、

雷の神が留守の間、アースガルドを守るのは、神々の王オーディンの役目なのです。

しかしアースガルドの中にばかりに居るオーディンは、徐々に退屈になって来たのでした。




お話しの始まり 『北欧神話 1』    前回の記事 『トールと巨人の決闘 21』





大地の息子トールと、その従者シアルヴィが乗った車は

大都を揺るがせるほどの雷鳴を轟かせながら、

アースガルドを出発し

巨人との約束の地へと、向かったのでした。



途中、ミッドガルドの空の上では、月の通り道から、

閃光と共に雷鳴が近づいてきたのです。

それはみるみる自分たちの頭上に到達し、

稲妻は光の槍となり、あちこちの大地に

突き刺さるように、落ちたのでした。

光の鑓が落ちた先では、大きな炎が上がったのです。



神々の国アースガルドと、巨人の国ヨーツンヘイムの、

真ん中の国、ミッドガルドに住む人間たちは、

この世はもうおしまいなのか・・・。

と、家の中で家族が互いにしがみ付きながら、

ただただ震えるしかありませんでした。



雷鳴が遠ざかったと思ったら、

今度は大粒の雹が、容赦なく

たわわに実った麦の畑へと降り注いだのでした。



人々は項垂れ、ただただ神の怒りが鎮まる事を

祈る以外に、術がありませんでした。



やがてトールと、シアルヴィの乗った車は、

決闘の約束の地、グリョートナガルダルに近づきました。

もう間もなく、その地に着くであろうと云う時、

シアルヴィは、山羊の車から飛び降り、

フルングニルを探しに、大地を走り出したのです。




ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪

おしまいっ
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