巨人退治の為に、雷の神トールはアースガルドから出かけている事が多く、
雷の神が留守の間、アースガルドを守るのは、神々の王オーディンの役目なのです。
しかしアースガルドの中にばかりに居るオーディンは、徐々に退屈になって来たのでした。
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『トールと巨人の決闘 10』
酔っているとは言え、アースガルドの中の、
オーディンの館ヴァルハラの中で、
大口をたたきまくる巨人です。
それに対しオーディンは、腕組みをし
周囲の者たちに、自分の考えを悟られぬよう、
『何、アースガルドを海に沈めるだと?
では、俺たちアースの神々は一体どうなってしまう?』
と、何気なく、さりげなく、巨人に尋ねたのです。
すると、フルングニルは大きな声で、
『俺はな、お前たちの事を1人残らず殺すんだ。
神々とな、神々の兵士の人間どもを
1人残らず、なぶり殺しにしてやるんだ。』
そう言うと、巨人は握りしめた手で、
目の前の長いテーブルをどんどんと叩いたのです。
すると巨人の叩く力が余りに強すぎる為、
横木を組んだだけのテーブルは、
引っ繰り返ってしまったのです。
この時までは、この場に居た沢山の戦士たちも、
にこやかに、笑って見ていただけでした。
ところが調子に乗った巨人は、
『いや、全員を殺すことは止めにしよう。
そこにいるお前と、お前。
お前たち2人だけは、生かしておくことにするよ。』
そう云うと、その場に居合わせた、
世界一美しい女神フレイヤと、
トールの妻で、やはりとても美しいシーフを
指さしたのでした。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
