巨人退治の為に、雷の神トールはアースガルドから出かけている事が多く、
雷の神が留守の間、アースガルドを守るのは、神々の王オーディンの役目なのです。
しかしアースガルドの中にばかりに居るオーディンは、徐々に退屈になって来たのでした。
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『トールと巨人の決闘 8』
オーディンは、戦場にて命を落とした者の中から、
勇敢だった者だけを選出する女たち、
ワルキューレの中の「斧の時代」と「怒る者」の2人を呼び、
目の前にいる、狂暴な巨人フルングニルに、
酒を振る舞うよう命じました。
すると2人のワルキューレは、
大きな牛の角で出来た杯を、それぞれが持ってきたのです。
巨人の左右から、2人は杯を手渡しました。
両手に杯を持った巨人に
『さぁ、フルングニル。飲み干すが良い。
その2つの大きな角杯は、今、ここには居ない
この国の一番の大酒飲み専用の杯だ。
その大酒飲みよりも、酒がどれほど飲めるのか、
大いに試してみるが良い。』
とオーディンは巨人に酒を大いに進めたのです。
その言葉と同時に、フルングニルは、
片方の手の大きな角杯の中身を、一気に飲み干しました。
そしてもう片方の手の、角杯をも、
同じように、息をつかずに飲み干す所を、
神々の宮殿、ヴァルハラに居た全ての者は、
ただただ見守るしかなかったのです。
- 追 記 -
ワルキューレ とは、 戦場の死者たちの中から、 勇ましく戦った兵の魂 だけを選り分け、 戦いの神 オーディン と、 戦いの女神 フレイヤ の元へ連れて行く女性たちの事です。
血なまぐさい戦場を、 勇敢にも駈け抜ける彼女たち ワルキューレ の出身 ・ 出生は、 アースガルドの女神 であったり、 人間の王女 であったり、 はたまた 巨人 だったりと様々です。
それから穂吉のえがく 「北欧神話」 での彼女たちの呼び方、 「ワルキューレ (ヴァルキューレ)」 とは、 ドイツ語での呼び方です。
北欧神話の一番古い言い伝えとされている、 古ノルド語では 「ヴァルキュリヤ」。 複数形は 「ヴァルキュリュル」 などと言うようです。
それから ワルキューレ たちは、 伝承によって人数が異なりますが、 9人と言われたり、 8人、 もしくは12人と言われて伝承されています。
穂吉が参考に読んでいる本では、 12人の名前が出てきます。
ウィキペディアに乗っている 名前のリストを見ると、 21人もの名前が連なっています。
本当の人数は、 良く判らないと言ったところでしょうかねぇ?
さて明日も続きます。 またどうぞ読みに来て下さいね。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
