巨人退治の為に、雷の神トールはアースガルドから出かけている事が多く、
雷の神が留守の間、アースガルドを守るのは、神々の王オーディンの役目なのです。
しかしアースガルドの中にばかりに居るオーディンは、徐々に退屈になって来たのでした。
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『トールと巨人の決闘 5』
巨人の中で一番狂暴な巨人、フルングニルは、
オーディンを追うこと以外、何も考えられず、
ただただ必死に自分の馬、グルファクシに
気合を入れ、走らせ続けていました。
頭の鈍い巨人は、今、自分が何処に居るかを、
考えることすらしないのです。
オーディンは、いくつもの川を越え
その後ろを、フルングニルはひたすら追跡しました。
深い谷を越え、深い森を飛び越し、
オーディンは、急流のスンド川をも飛び越えたのです。
そこでやっと頭の鈍い巨人は、アースガルドの内側に、
いつの間にか居ることに気付き、
自分が必死に追いかけていた、
黄金の兜を被った男が、誰だったのかを理解したのです。
オーディンは既に、自分の館の外側の門に着いており、
そこで頭の鈍い巨人を待っていたのです。
そして、やっと追いついてきた巨人に、
『確かにお前の持っている馬は、
私の馬をかなり速いスピードで、追いかけてきた。
思っていた以上に、素晴らしい馬だ。
確かに、特別な馬のようだ。』
そう嫌味混じりに誉めながらも、
フルングニルがここまで来たことを、歓迎したのです。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
