巨人退治の為に、雷の神トールはアースガルドから出かけている事が多く、
雷の神が留守の間、アースガルドを守るのは、神々の王オーディンの役目なのです。
しかしアースガルドの中にばかりに居るオーディンは、徐々に退屈になって来たのでした。
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『トールと巨人の決闘 1』
神々の王オーディンを乗せた、天駆ける馬スレイプニルは、
オーディンの屋敷の直ぐ近くを流れる、
急流のスンド川を軽々と飛び越え、
その先に待ち受けている深い森や谷をいくつも抜け、
どんどん遠くへ駆けて行ったのです。
古くからある小さな川も、広い川もいくつも飛び越え、
さらに槍の様な木が沢山生えている森も越え、
やがて出てきた、岩ばかりの高い高い山も
8本の蹄は、易々と駆け上がって行きました。
オーディンは、スレイプニルをどんどん走らせ、
巨人の国 ヨーツンヘイムを目指していたのです。
屋敷を飛び出したばかりの場所には、
草原が広がり、光り輝く川が流れていましたが、
徐々にヨーツンヘイムに近づくにつれ、
ゴツゴツとした石や岩ばかりで、
生き物の姿が殆どない荒涼とした大地が
広がり出してきたのでした。
やがてオーディンは、
そこいら中から、煙が出ている土地へやってきました。
この煙の下、地底の深い場所には、
真っ赤に煮えたぎった溶岩が、今にも我慢の限界で
怒りながら地表へと溢れ出てきそうな、
そんな荒涼とした場所へとやってきたのです。
この煙がたなびく荒地には、
巨人の中で一番狂暴な巨人
フルングニルが館を構えて、住んでいたのでした。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
