恋多き、 美しい女神フレイヤの、 人間の恋人オッタルは、
実の兄アンガンチュールと、 父の遺産を巡る争いをしておりました。
兄弟は、 この争いを決着させるべく、 祖先の名を交互に言い合い、
『言えなくなった方が負け』 という、 賭けをしたのです。
何としても、 恋人に勝利をもたらしたいフレイヤは、
女の巨人ヒュンドラを訪ね、 兄弟の祖先の名を聞き出そうと・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『ヒュンドラの詩 9』
女の巨人ヒュンドラは、大きなあくびをしながら
『高慢な女神よ、
私はね、お前が欲しい物を恵んでやろうなど、
親切な事をするつもりはないよ。
もうこれ以上、お前に何かをしてやるつもりはない。
お前は、夜になったなら、
直ぐそこにいる牡の山羊が、
たくさんの牝山羊たちを追い掛けるように、
アチコチの男へと飛び回るのだろうよ。
そんな はしたない者の為に、
私は、何か親切をしてやるつもりはないね。』
そう浮気者であるフレイヤを非難し、侮辱したのです。
するとフレイヤは、ゆっくりと手を空に向け
『そうですか。
私の願いを聞き届けてはくれませんか。
ではヒュンドラ、
オッタルに記憶のビールをくれない代わりに、
あなたに、私が炎を差し上げましょう。
あなたがここから立ち去るためには、
燃えて煙になるしかない程の、
業火を、あなたにプレゼントしましょう。』
そう言いながら、手を空へ益々高く掲げたのす
ヒュンドラは、そんなフレイヤを鼻で笑ったのです。
『浮気者のお前は、オーディンの怒りを買う度に、
すぐにオーディンの元へ行き、助けを求める。
しかしその一方で、お前のスカートの中には、
いつも別の沢山の男が入り込んでいる。
美しく、高貴な女神さまよ、
お前は、さかりのついた牡山羊と同じなのさ。』
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
