恋多き、 美しい女神フレイヤの、 人間の恋人オッタルは、
実の兄アンガンチュールと、 父の遺産を巡る争いをしておりました。
兄弟は、 この争いを決着させるべく、 祖先の名を交互に言い合い、
『言えなくなった方が負け』 という、 賭けをしたのです。
何としても、 恋人に勝利をもたらしたいフレイヤは、
女の巨人ヒュンドラを訪ね、 兄弟の祖先の名を聞き出そうと・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『ヒュンドラの詩 7』
オッタルの血族、先祖を次々と解き明かす
女巨人のヒュンドラの言葉を、
猪に変身しているオッタルと、女神フレイヤは
注意深く、1つも聞き逃すまいと耳をそばだてます。
さらに女巨人は、目を細めながら、
次々と、オッタルの血族を解き明かします。
『ヨルムンレクの息子たちの全ては、
ずっとずっと大昔、
神々に生贄として捧げられたのだよ。
今では、ヨルムンレクの子孫はたった一人さ。
その名をシグルド。
ファヴニル竜を殺した、あのシグルドさ。
シグルドは、竜の心臓を焼き、その時にやけどを負った。
怪我した指を舐めた時、竜の毒の血を舐めてしまった。
しかしその為に、すべての生き物の言葉を理解する、
賢さを手に入れたのさ。
そんな男も、お前の血族に居るのさ。
わかるか、愚か者のオッタルよ!
さらには「戦いの歯」の異名を持つ、ハラルドは、
アウドの息子であり、
アウドの夫は、「指輪を与える者」フレーレクだ。
そして思慮が深いアウドは、イーヴァルの娘だ。
これらの者すべてが、お前の血族だと解ったか!
愚か者のオッタルめ!』
そう叫ぶと、女の巨人ヒュンドラは、
その場に座り込んだのでした。
- 追 記 -
オッタルの血族、祖先たちの名前は、いっぱい続くですっ。
あまりに長すぎるので、端折ります。 あしからず・・・
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
