いつも美味い酒を飲みたいと願う、アース神たち。
しかしアース神たちは、酒を造る技術を知りません。
折角のご馳走も、酒が無くなると喉を潤す事ができず、
飲みこめなくなってしまい、食欲が湧きません。
そこでアースの神々は、海の神を訪れ、酒造りの方法を聞き出し、
その道具を持っている巨人を、訪ねることにしたのですが・・・




お話しの始まり 『北欧神話 1』    前回の記事 『ヒュミルの歌 26』





巨人のヒュミルや、怪物たちを退治し、

2人は改めて歩きだしました。

そしてトールの2頭のヤギと、車を預けていた

エギルの農場へと戻ってきたのです。



トールは車に大桶を括(くく)り付けると、

2頭の山羊に命令し、アースの神々が待つ

アースガルドへと、急いで帰って行ったのです。



神々は、ユグドラシル(世界樹)の下の、

ウルドの泉に皆、集まっている所でした。



そこにトールの山羊の車は降り立ちました。

神々は、車の後ろに括(くく)られている、

大きな桶を見て驚いくと同時に、

よくまあ、こんなに大きな桶を持ち帰ったと、

トールには、呆れて笑い出すほどでした。



しかしその桶の在りかを、案内したチュールには、

良くやったと、神々は讃えてやったのです。



アースガルドの神々は、

再び全員で、海の神エーギルの元へ、

トールが持ち帰った、

大きな酒の桶を持って、訪ねたのでした。



トールはこの桶を、エーギルに与え、

酒造りをするように命じました。

エーギルは、この時、

アース神の偉大さを、まざまざと見せつけられたのです。

そして元々は巨人の海の神エーギルは、

神々に対しての、思いあがりを制したのです。



それからと云うもの、海の神エーギルは、

アースガルドの神々の為に、

冬になるごとに、酒を醸造するようになりました。

そして酒が出来上がると、海の館へ

アース神たち全員を招き、

冬の寒さをも和らげる、

美味い酒を、神々へと捧げるようになったのでした。




- 追 記 -

今日で、 『ヒュミルの歌』 はお終いです。

明日からは 『ヒュンドラの詩』 の章をお届けするですよぉ。

恋多き女神フレイヤと、 預言者というか、 巫女的存在の巨人の女ヒュンドラの、 駆け引き・・・

ふふ、詳しくは、またぜひ読みに来てくださいね(^-^)/



ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪

おしまいっ
ペタしてね