いつも美味い酒を飲みたいと願う、アース神たち。
しかしアース神たちは、酒を造る技術を知りません。
折角のご馳走も、酒が無くなると喉を潤す事ができず、
飲みこめなくなってしまい、食欲が湧きません。
そこでアースの神々は、海の神を訪れ、酒造りの方法を聞き出し、
その道具を持っている巨人を、訪ねることにしたのですが・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『ヒュミルの歌 19』
一方、ヒュミルの家の中では、
チュールと、母親、
そして90もの顔がある化け物の祖母が、
のんびりと寛いでおりました。
すると山の下から、森の木々に何かがぶつかる音が、
徐々に大きくなって近づいてくるので、
少し恐怖を覚えたのです。
チュールは、きっとトールだろうと思ってはいました。
しかし母親と祖母が余りに怖がるので、
その母親と一緒に、屋敷の外に出て
こちらに向かってくる大きな音の正体を
探ってやろうと、家の前で待っておりました。
するとやがて、ヴェーオル(トールの偽名)が
大きな船を引きずって、
山の上に登ってくる姿が見えたのでした。
チュールも、チュールの母親も、笑顔になり、
ヴェーオルと、ヒュミルを迎えたのでした。
チュールの母親は、舟だけでも運ぶのが大変なのに、
クジラまで運んできたヴェーオルの離れ業に
とても驚いたのです。
その時でさえ、頑固者のヒュミルは、
自分の言い出したことを、
簡単にヴェーオルがやって退ける事に対し、
素直に、誉めたり、感謝することは、
出来ませんでした。
ヒュミルは、何としてもこのヴェーオルよりも、
力持ちで在りたい、
ヴェーオルと勝負して、勝ちたい
負けたくないと思ったのでした。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
