いつも美味い酒を飲みたいと願う、アース神たち。
しかしアース神たちは、酒を造る技術を知りません。
折角のご馳走も、酒が無くなると喉を潤す事ができず、
飲みこめなくなってしまい、食欲が湧きません。
そこでアースの神々は、海の神を訪れ、酒造りの方法を聞き出し、
その道具を持っている巨人を、訪ねることにしたのですが・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『ヒュミルの歌 16』
海の中の大蛇、ヨルムンガンドは
ヴェーオル(トールの偽名)釣り上げられ、
トールの武器、ミョニルでその頭を叩かれそうになった時、
恐ろしい程の大声を上げたのです。
そしてその声が、ミョニルに反響し、
ミョニルから巨人の国中の山々の響き渡り、
ミッドガルド中の大地が、その声に震え上がったのです。
そんな中で、ヨルムンガンドは、何としても
この釣針から逃れようと、
身体をグネグネと捩(よじ)っては藻掻(もが)き、
とうとう上あごに刺さった、大きな釣り針は、
怪物の大きな口を引き裂いたのです。
なんとか自由を手にしたヨルムンガンドは、
二度と捕まるものかと、
再び、深く暗い海の底へ、逃げるように潜ったのでした。
この出来事の一部始終を見ていた、
チュールの父親のヒュミルは、
余りに驚き、恐怖に打ち震えていました。
自分は大きなクジラ2頭で、有頂天になっていたのに、
ヴェーオル(トールの偽名)は、
ミッドガルド蛇を、釣り上げそうになっていたのです。
取り逃がしてしまったとはいえ、
その余りの怪力に、肝を潰さずには居られませんでした。
一言も言葉を発することなく、
ヒュミルは舟の船尾にクジラを繋ぎ、
帰路を急ぐため、
力任せにオールを動かすしか出来ませんでした。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
