いつも美味い酒を飲みたいと願う、アース神たち。
しかしアース神たちは、酒を造る技術を知りません。
折角のご馳走も、酒が無くなると喉を潤す事ができず、
飲みこめなくなってしまい、食欲が湧きません。
そこでアースの神々は、海の神を訪れ、酒造りの方法を聞き出し、
その道具を持っている巨人を、訪ねることにしたのですが・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『ヒュミルの歌 5』
難関をいくつも越えた2人の目には、
やがてヒュミルの館が見えてきたのでした。
その屋敷は、海から垂直に切り立つ、
高い高い崖の上に建っていたのです。
トールとチュールが、
その屋敷の近くで最初に出会ったのは、
チュールの年老いた祖母でした。
この祖母は、チュールがこの屋敷に居た頃から、
正直で真面目で、自分にちっとも似ていない孫を、
まったく可愛がっておりませんでした。
何故って、この祖母は
1つの身体に900もの頭を付けた、
化け物の巨人の女だったからです。
このチュールの祖母を見たトールは、
余りの醜さに驚き、
そんなに醜い生き物が、この世に居るはずがない、
俺の 見間違いだろう、きっと・・・
と、自分の目を疑い、頭を振ってもう一度
このチュールの祖母を見たのです。
しかしそれは嘘でも幻でもなく、現実の者でした。
驚き固まっているトールを導きながら、
チュールは、母親がいる館へと歩いて行ったのでした。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
