動物たちが愛を育み、活動的になる暖かい季節は、
9つ全ての世界の者たちが、心待ちにしている狩猟の時でもあります。
そんな季節に雷の神のトールは、巨人を退治しようと、
悪戯者のロキと共に、巨人の国の首都、ウトガルドを訪れるのです・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『ウトガルドで技競べ 49』
ウトガルドの王が勝ち、トールが負けた事を、
きっと大勢に言いふらされる。
それがトールは気に入らないと、
静かに、怒りをあらわにしたのです。
すると巨人の王は、トールに静かに語りました。
『まぁトール、聞けよ。
今、俺たちはウトガルドの城壁の外に居るから、
お前に昨日までの出来事の一部始終を、
どういうことが起きたのか、話して聞かせてやるよ。
良いか、まずは、俺が生きてこの世にいる限り、
それに俺が死んだ後もな、
巨人たちが、俺を崇拝し続けるかぎり、
トール、お前は二度と、このウトガルドに、
やって来ることは出来ないし、
もしここまで来れたとしても、
この城壁の中に入ることも、
城壁の内側を、覗き見することも出来なくなる。』
これを聞いたトールは、何を言われているのか
さっぱり解らず、困惑していました。
そんなトールを無視して、ウトガルドの王は続けます。
『俺が、お前の本当の力を知っていたら、
お前の事を、俺の館の中に、
いいや、この城壁の中にだって、
決して招き入れることはしなかったよ。
しかし俺は、お前を良く知らなかった。
噂に聞く、アースガルドのトールなんて、
大したことないだろうと、見くびっていたんだよ。
・・・ ・・・。
だがな、お前は大した奴だったよ。
もう少しで俺たちは全員、
お前に殺されてしまうところだったんだ。
しかし俺は、お前にそれを気付かせてはならないと、
必死にお前に、魔法をかけ続けていたんだよ。』
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
