動物たちが愛を育み、活動的になる暖かい季節は、
9つ全ての世界の者たちが、心待ちにしている狩猟の時でもあります。
そんな季節に雷の神のトールは、巨人を退治しようと、
悪戯者のロキと共に、巨人の国の首都、ウトガルドを訪れるのです・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『ウトガルドで技競べ 36』
出発地点へ戻ってきた2人に、
『シアルヴィよ、次が最後だ。
本気で勝ちたいと思うなら、
もっと真剣に走る事だ。
誰よりも早く、足を動かして、前に進む事だ。
では、2人とも、走れ!』
ウトガルド・ローキは、
3回目の競走の合図を出しました。
3回目も、2人とも風の様に走り去っていきました。
地を駆けると言うよりも、宙を羽ばたくように、
2人とも去って行ったのです。
しかし、今回もシアルヴィが半分も走り切らない内に、
巨人の若者は、すでにゴールへ到着したのです。
まだシアルヴィが走っているにもかかわらず、
ウトガルドの王は、無情にも
『シアルヴィ、お前は確かに足は速いようだ。
しかし、もうこれ以上競走しなくとも、
お前の実力は、俺たちは理解してしまったよ。
この競技は、お前がゴールに辿り着く前に終了だ!』
そう巨人の王は、この競技の打切りを宣言したです。
しかしシアルヴィはゴールまで走り抜け、
そのまま踵(きびす)を返すと、
先ほどとは違い、1人で出発地点へ戻ってきました。
そして深々と王に頭を下げると、
トールやロキのいる場所へと下がったのです。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
