動物たちが愛を育み、活動的になる暖かい季節は、
9つ全ての世界の者たちが、心待ちにしている狩猟の時でもあります。
そんな季節に雷の神のトールは、巨人を退治しようと、
悪戯者のロキと共に、巨人の国の首都、ウトガルドを訪れるのです・・・




お話しの始まり 『北欧神話 1』    前回の記事 『ウトガルドで技競べ 35』





ミッドガルドの農夫の息子のシアルヴィと、

巨人の若者のフギは、

ウトガルドの王の号令と同時に、

物凄い勢いで、走り出しました。



走っている2人の様子は、遠目から見ると、

2人とも、背中に羽根でも生えているのか、

足が地面に着いておらず、

まるで飛んでいるかの様に見えるのです。



出発地点から見ると、2人は同じ様に速足に見えても、

実際には、フギがゴールに先に着き、

後からやって来たシアルヴィを、

手を叩きながら、その場へと招いたのです。



そして2人揃って、王の元へと戻ってきたのです。



シアルヴィ、もう一度チャンスをやろう。

 もしお前がこの競走に勝ちたいと願うなら、

 もっと早く足を動かさねば

 決してフギに勝つことは叶わないよ。

 しかし、ミッドガルドの人間の中に、

 これほどの脚力を持つ若者がいたとは、

 俺は正直、驚いてはいるがね。』



そう、ウトガルドの王シアルヴィに声をかけると、

『よし、2人とも、もう一度だ。走れ!』

と、2度目の走り競べの合図を出しました。



そして2人とも、又もや疾走したのです。

シアルヴィは何としても今度は勝ってやると、

歯を食いしばって足を速く動かしたのです。

それはまるで、宙をかけているように見えました。

しかし、それよりも早く

ウトガルドの若者、フギ

今回もまた、シアルヴィより先に到着していたのです。



シアルヴィがゴールすると、

また2人は、出発地点の方へと戻ってきました。




ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪

おしまいっ
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