動物たちが愛を育み、活動的になる暖かい季節は、
9つ全ての世界の者たちが、心待ちにしている狩猟の時でもあります。
そんな季節に雷の神のトールは、巨人を退治しようと、
悪戯者のロキと共に、巨人の国の首都、ウトガルドを訪れるのです・・・




お話しの始まり 『北欧神話 1』    前回の記事 『ウトガルドで技競べ 20』





どんなにトールが力を入れて、袋の口を開けようとも、

その袋はまるで、ロキの凶暴な息子の

巨大な狼のフェンリルを縛り上げた、

美しい足枷の紐、グレイプニルのように固く結ばれていて

とてもとてもトールの力では、

開くことは出来そうになかったのです。



それを見かねてロキも試してみました。

しかし、力持ちのトールでさえ

巨人がきつく結びつけた袋の口を開けることも、

緩めることも出来ないのです。



その晩のうちに、食事にはあり付けないと思うと、

4人は徐々にガッカリし始めたのです。

トールはもっと落胆していました。

『この巨人は、はなから俺たちに

 食べ物をくれるつもりなんて無かったのさ!』

そう思うと、怒りさえ込み上げてくるのでした。



トールは彼の武器を握りしめると、

巨大なスクリューミルの頭の向こう側へと

歩いて行きました。

そしてトールは思い切り、

大鎚を巨人の頭に振り下ろしたのです。



『ん?カサカサうるさいな。

 枯葉が俺の頭に落ちたのか?』

スクリューミルが、寝ぼけながら起き上がったのです。




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おしまいっ。