動物たちが愛を育み、活動的になる暖かい季節は、
9つ全ての世界の者たちが、心待ちにしている狩猟の時でもあります。
そんな季節に雷の神のトールは、巨人を退治しようと、
悪戯者のロキと共に、巨人の国の首都、ウトガルドを訪れるのです・・・




お話しの始まり 『北欧神話 1』    前回の記事 『ウトガルドで技競べ 15』





トールは、しばらくこの巨人を眺めておりました。

すると巨人は、眠りながら時々鼾をかいたのです。

その鼾の凄まじさと言ったら。

まさしく、昨夜の地震の正体は、

この大きな巨人の男の鼾が正体だったのです。



トールは、その昔、女の巨人のグリッドからもらった、

締めれば締めるほど、力が湧き出るベルトを

力いっぱい締め直しました。

するとトールの身体中に、力がみなぎって来たのです。



その気配を感じたのか、巨人の大男は目を覚まし、

すくっと立ち上がったのです。



トールは、巨人の大きさに驚きました。

余りに驚いたために、

トールは、武器のミョニルを投げることすらも、

すっかり忘れてしまい、

『お前は誰だい? 名を何というのだい?』

と、尋ねてしまったほどです。



『俺かい? 俺は、スクリューミルだよ。

 巨人の言葉で、「大きな奴」っていう意味さ。』

と、巨人は尋ねられたことに驚きながらも

名を明かしたのでした。





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おしまいっ。