動物たちが愛を育み、活動的になる暖かい季節は、
9つ全ての世界の者たちが、心待ちにしている狩猟の時でもあります。
そんな季節に雷の神のトールは、巨人を退治しようと、
悪戯者のロキと共に、巨人の国の首都、ウトガルドを訪れるのです・・・




お話しの始まり 『北欧神話 1』    前回の記事 『ウトガルドで技競べ 14』





子供たちは、トールが守ってくれると思うと、

安心してスヤスヤと寝息を立て始めました。



ところが皆が安心して眠りについた頃、

又、あのゴーゴーという音が 再び聞こえ始めたのです。

音と同時に館中が震え、地面も揺れ始めました。

しかも今度の揺れは、先ほどよりも長く大きく感じます。



4人は、いつ館の天井や壁が壊れ、

ペシャンコになるかという恐怖と戦いながら、

眠れぬ夜を過ごしたのでした。



やがて周囲が明るくなり出したころ、

トールは、誰よりも早く

しかしとても用心深く、館の外の見回りに出たのです。



するとトールは、広い空地いっぱいに横たわっている

大きな巨人の姿を見付けたのでした。



トールは、決して背が小さい訳ではありません。

しかし、そこに横たわっている巨人の男ときたら、

アースガルドの中でも、とても大きなトールが、

まるで、小人の様に見えてしまう程の大きさだったのです。





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おしまいっ。