動物たちが愛を育み、活動的になる暖かい季節は、
9つ全ての世界の者たちが、心待ちにしている狩猟の時でもあります。
そんな季節に雷の神のトールは、巨人を退治しようと、
悪戯者のロキと共に、巨人の国の首都、ウトガルドを訪れるのです・・・




お話しの始まり 『北欧神話 1』    前回の記事 『ウトガルドで技競べ 9』





巨人の国ヨーツンヘイムの首都が、目と鼻の先となった今、

『巨人どもの命は、明日にまで取っておいてやろう。』

そう、トールは笑い、

今夜はこの海辺で、野宿をすることに決めたのでした。



一行は、背中に縛り付けてきた袋を下すと、

その中から食べ物を取り出しました。

腹を満たすと、そのまま浜辺で眠りにいたのです。



翌朝、一行が浜沿いを歩いていると、古い舟がありました。

それを水の上に浮かべると、

水が漏れだすか所も無く、このまま使えそうです。

ほどなく一行はその舟に乗り込むと、

トールが勢いよく舟をこぎ、

昼近くに、向こう岸のヨーツンヘイムの首都、

ウトガルドの端に到着したのでした。



そこは後は海、

そして遥か彼方には高い山々が見え、

森や緑が広がった、とても広大な場所でした。



4人の旅人は、舟を流されないように、

岸に生えていた木に縛りつけました。

そして4人は、食料となる生き物を探しました。

しかし海辺には、そんな生き物の気配はありません。

やむ無く4人は、海を離れ

食料を求めて、陸の奥へと向って行ったのです。





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おしまいっ。