動物たちが愛を育み、活動的になる暖かい季節は、
9つ全ての世界の者たちが、心待ちにしている狩猟の時でもあります。
そんな季節に雷の神のトールは、巨人を退治しようと、
悪戯者のロキと共に、巨人の国の首都、ウトガルドを訪れるのです・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『ウトガルドで技競べ 5』
農夫の女房が、肉の入った鍋を
月明かりの照らされた食卓へ運んできました。
するともう一度トールは、
『良いな、骨は丁寧に扱えよ。
そして、一つ残さず、あの布の上に置くんだぞ!』
と、言い終るや否や、
全員が目の前にあるご馳走に、
手を伸ばし かぶりつき始めました。
農夫の息子シアルヴィは、何日も空腹のままでした。
その為、トールが注意したことを聞いてはいたのですが、
余りに空腹過ぎて、守ることが出来なくなったのです。
肉の中で一番おいしい骨の髄を、
どうしても啜りたくて、堪らなかったのです。
トールと父親が話し込んでいる、その隙に、
シアルヴィは、持っていた骨を折ってしまったのです。
そして肉を食べながら、骨の髄を啜ってしまいました。
それから何食わぬ顔で、食べ終わった骨を布の上に戻し、
また次の肉を鍋からとると、
ムシャムシャと食べ始めるのです。
そして全ての肉を食べ終わった後、
農夫の家族と、トールとロキは、
申し分のない食事の後の、満たされた気分のまま、
深い眠りについたのでした。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪

おしまいっ。