巨人から、 神々と人間を守るために戦う 雷の神のトール。
そのトールの大切な武器、 ミョニルが 突然消えたのです。
困ったトールは、 ロキと一緒に・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『スリュムの花嫁 7』
辺りが静かになると、
再びヘイムダムは、語り始めました。
『フレイヤの黄金の首飾ブリージング・メンを
トールの首のサイズに直して、
美しく、可愛らしく、トールを飾り立てるんだ。』
そう言い終わる前に、また辺りはざわめきます。
トールは、呆れた顔でヘイムダムを見ています。
ヘイムダムは深呼吸をし、辺りが静まった時に、
『美しいフレイヤのように、トールを装おうんだ。
フレイヤが好む、黄金の細工を
トールの腕にも、足にもたくさん飾り付け、
神秘的で美しい花嫁に、仕上げねばならない。
その胸には、美しい黄金のブローチを
指には、素晴らしい黄金の指輪、
それに結婚式には、女神が必ず付ける、
金の鍵の束も、腰に付け忘れちゃならない。』
そう静かに、神々へ語りかけたのでした。
女神たちは、ヘイムダムの語る花嫁の姿が、
余りに素晴らしいために、喜びの声をあげました。
そして最後にヘイムダムは、
『しかしその花嫁のトールの魅力を
最大に引き出すために、
もう1つ大切な物を忘れてはだめだ。
花嫁の厳つい顔、それに真っ赤な髪と髭を隠す、
豪華で美しい髪飾りの付いた、特別なヴェールが必要だ。
この花嫁を、更に美しく引き立てる
豪華で美しい、魅惑的な大きなヴェールがね。』
そう、神々に訴えました。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

おしまい。