巨人から、 神々と人間を守るために戦う 雷の神のトール。
そのトールの大切な武器、 ミョニルが 突然消えたのです。
困ったトールは、 ロキと一緒に・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『スリュムの花嫁 1』
トールとロキは色々考えた末、
空中を飛び回りながら探してみようと、
鷹のマントを持っている フレイヤの元に行くことにしました。
真夜中の訪問者に、フレイヤはとても驚きました。
しかし火急の事が無い限り、
こんな真夜中に、神々の王オーディンの愛人の元になど、
オーディンの怒りを買う事を思えば 恐ろしくて、
決して誰も来ぬであろうと考え、
フレイヤは2人に、夜更けに訪ねた訳を問いました。
すると、
『トールのミョニルが盗まれたんだよ。
フレイヤ、あんたの鷹のマントを俺に貸してくれ。
俺が鷹になって、
トールのハンマーを探しに行ってくるから。』
と、ロキがフレイヤに話しをしたのです。
驚いたフレイヤは、
『わかりました。それは一大事です。
少し待っていなさい。』
そう云うと、侍女に鷹のマントを持ってこさせ、
ロキに手渡したのです。
鷹のマントを手にしたロキ、
そしてトールとフレイヤは、館の外に出ました。
東の空は、薄っすらと白み、夜が明け始めていました。
素早く鷹のマントを身に纏ったロキは、
大空に飛びあがりました。
そして高く高く舞い上がると、
神々の国から、遠ざかって行ったのでした。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

おしまい。