遠い昔、 長い大戦の末に アース神族とヴァン神族は 永遠の平和を誓い合いました。
その誓いを忘れぬ為に、 神々の王オーディンは、 1人の人間を作りだしました。   しかし ・・・




お話しの始まり 『北欧神話 1』       前回の記事 『魔法の酒 20』





男たちは、1人だけに売ると云う言葉を聞いて、

ますます騒ぎ始めました。

『俺が、ご馳走してやるよ。』

『俺こそが、お前の仲間だ。

 だから、それを俺に売ってくれ。』

『俺にだ!』

『俺だ!!』



その様子を 巨人ヴォルヴェルグに扮したオーディンは、

1つしか無い目でじっと見つめておりました。



次の瞬間、オーディンは砥石を 空高く放り投げました。

すると砥石は、大空の中、

まるで銀貨の様にキラキラ輝きます。



男たちは、手に手に研いだばかりの草刈り鎌を持ち、

その砥石が落ちてくる場所へと、一斉に走り出したのです。

男たちは他の者へ、砥石を渡したくないばっかりに、

全員が、手に持った鎌を振り回したのです。

そして全員が互いの鎌で傷つけられ、

みな死んでしまったのでした。



その様子を見届けた後、

オーディンは砥石を拾い、

再び腰に下げてある、小さな袋の中にしまい込んだのです。





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おしまい。