遠い昔、 長い大戦の末に アース神族とヴァン神族は 永遠の平和を誓い合いました。
その誓いを忘れぬ為に、 神々の王オーディンは、 1人の人間を作りだしました。 しかし ・・・
巨人ヴォルヴェルグに扮したオーディンは、
牧草を刈っている 男の一人に声をかけました。
『お前たちの主人は誰だい?』
すると
『パウギという巨人です。』
と答えたのです。
『パウギ? 一体それは誰だい?』
オーディンは、パウギという名の巨人を知りませんでした。
すると男は、
『パウギは、魔法の酒を持っている巨人、
スッツングの弟ですよ。』
と答えたのです。
オーディンは、それを聞いた途端に、
ある考えが浮かびました。
『お前たちの草刈り鎌は、あまり草を刈れないようだ。
どれ、鎌を研いでやろう。』
そう言うと、
腰にぶら下げていた 小さな袋の中から砥石を取りだし、
愛想よく、男から草刈りの鎌を受け取り、
砥石で刃を磨きはじめたのです。
すると、それを遠くから見ていた他の男たちが
巨人ヴォルヴェルグに扮した オーディンの近くに 集まって来たのでした。
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おしまい。