遠い昔、 長い大戦の末に アース神族とヴァン神族は 永遠の平和を誓い合いました。
その誓いを忘れぬ為に、 神々の王オーディンは、 1人の人間を作りだしました。 しかし ・・・
クヴァシルの血から造られた、
魔法の酒を取り戻そうと決定した時に、
神々の王、オーディンは、巨人の姿に変身したのです。
そして『ヴォルヴェルグ』と名乗ると、
1人で巨人の国ヨーツンヘイムに向けて、旅に出たのでした。
虹の橋を渡り、ミッドガルドを越えて
灰色の砂漠をも越えて、なおも歩き通したのです。
やがてヴォルヴェルグは、
雪と氷に覆われた地へとやってきました。
さらに行くと、険しい雪山があったのです。
その雪山をも越えて、今度は南へ南へと進むと、
緑の濃い渓谷が見えてきたのでした。
ここまで辿り着いたヴォルヴェルグは、
足取りをやや遅く、周囲を見渡しながら歩きはじめました。
渓谷の先には、広大な牧草地が広がっておりました。
そこには9人の人間の男たちが、多額の報酬を聞き付けて、
この牧草地で、牧草を刈る仕事をしていました。
しかしあまりに広い牧草地故に、
刈っても刈っても きりが無いのです。
9人の男たちの動作は、のろのろと、
疲れ切っているように見えました。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

おしまい。