遠い昔、 長い大戦の末に アース神族とヴァン神族は 永遠の平和を誓い合いました。
その誓いを忘れぬ為に、 神々の王オーディンは、 1人の人間を作りだしました。   しかし ・・・




お話しの始まり 『北欧神話 1』       前回の記事 『魔法の酒 15』





3つの魔法の酒の入った壷をもって、

巨人の国ヨーツンヘイムと 戻ってきたスッツングは、

真っ直ぐに、自分の棲家の山へ向かいました。

そして山の中央に大きな穴をあけ、酒蔵を作ったのです。

そこに魔法の酒の壷を、3つとも隠し入れながら、

『他の誰かに、盗まれてしまうと困る。』

そう心配になったスッツングは、

美しい自分の娘のグンレズを、この場に呼びつけたのでした。



グンレズは気立ても、器量も良い、とても美しい娘でした。

しかしスッツングには、

娘の美しさは、邪魔でしか無かったのです。



グンレズよ、お前はこれから一生をかけて

 この3つの壷を、朝も昼も夜も見張り続けるのだ。』



そう云うとスッツングは、娘に魔法をかけたのです。



美しかったその顔は、皺だらけになりました。

美しく長い黒髪は、真っ白に。

可愛らしい白い歯は、長く剥き出し、

美しく短く切りそろえられた爪は、鋭い鉤のように伸び、

すんなり伸びた背中は、すっかりと丸まり、

それは醜く恐ろしい妖婆に、変えられてしまったのでした。



醜い姿に変えられたグンレズは、酒蔵の中に閉じ込められ、

魔法の酒の番人となってしまったのです。





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おしまい。