遠い昔、 長い大戦の末に アース神族とヴァン神族は 永遠の平和を誓い合いました。
その誓いを忘れぬ為に、 神々の王オーディンは、 1人の人間を作りだしました。 しかし ・・・
徐々に潮が満ちて来て、
邪悪な小人の兄弟、フィアラルとガラールは
冷たく荒い波しぶきを、頭からかぶり始めたのです。
『スッツング、待ってくれ。
お願いだから、ここから俺たちを助けてくれ。』
フィアラルもガラールも、泣き叫びました。
しかし、スッツングは戻って来ません。
『後生だから、もし助けてくれるのなら、
この世に二つとない、魔法の酒をお前にやるよ。
だからお願いだ。ここから助けてくれ。』
2人はとうとう、内緒にしていた魔法の酒のことを、
自分たち以外の者に 喋ってしまったのでした。
『魔法の酒だって?
どうせそんな物、この世にあるわけがない。
そんなことは、どうせ嘘に決まっている。』
今まで、そんな酒の話を聞いたことが無いスッツングは、
小人が助かりたいがための、嘘をついたのだろうと
どんどん歩いて遠ざかって行ったのでした。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

おしまい。