遠い昔、 長い大戦の末に アース神族とヴァン神族は 永遠の平和を誓い合いました。
その誓いを忘れぬ為に、 神々の王オーディンは、 1人の人間を作りだしました。   しかし ・・・




お話しの始まり 『北欧神話 1』       前回の記事 『魔法の酒 12』





徐々に潮が満ちて来て、

邪悪な小人の兄弟、フィアラルガラール

冷たく荒い波しぶきを、頭からかぶり始めたのです。



スッツング、待ってくれ。

 お願いだから、ここから俺たちを助けてくれ。』

フィアラルガラールも、泣き叫びました。

しかし、スッツングは戻って来ません。

『後生だから、もし助けてくれるのなら、

 この世に二つとない、魔法の酒をお前にやるよ。

 だからお願いだ。ここから助けてくれ。』

2人はとうとう、内緒にしていた魔法の酒のことを、

自分たち以外の者に 喋ってしまったのでした。



『魔法の酒だって?

 どうせそんな物、この世にあるわけがない。

 そんなことは、どうせ嘘に決まっている。』



今まで、そんな酒の話を聞いたことが無いスッツングは、

小人が助かりたいがための、嘘をついたのだろうと

どんどん歩いて遠ざかって行ったのでした。





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おしまい。