遠い昔、 長い大戦の末に アース神族とヴァン神族は 永遠の平和を誓い合いました。
その誓いを忘れぬ為に、 神々の王オーディンは、 1人の人間を作りだしました。   しかし ・・・




お話しの始まり 『北欧神話 1』       前回の記事 『魔法の酒 6』





クヴァシルの血と蜂蜜から出来た、

魔法の酒を飲んだ者は、誰もが

賢く優れた詩人のクヴァシルの知識を、

まるまるそのまま得ることが出来たのです。

なにより美しい言葉で、

まるで詠う様に、話すことが出来る様になったのです。



ある時、クヴァシルの様子を心配した

アースガルドの神の使いが、

この性悪の兄弟の元を訪ねてきたのです。



クヴァシルが、この地に来たことまでは

 わかっているのだが、

 その後の足取りがつかめない。

 お前たちは、何かを知らないか?』



邪悪な小人の兄弟は、

すでに魔法の酒をたらふく飲んでいますから、

『ええ、知っていますとも。

 あの方は、お気の毒にも

 あの方自身の知識の中に埋もれて、

 窒息をして死んでしまったのです。

 可愛そうに、

 この世の9つの世界のどこにも、

 あの方よりも賢く、博識な方がいなかったから、

 知識の海の中で、溺れてしまわれたのですよ。』

と、見事なまでの嘘を、突き通したのでした。





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おしまい。