偵察に行ったまま、 戻ってこない オーディンのカラスたち。
そのカラスたちが やっと戻ってきた時に感じた、 不吉な前兆・・・
その不吉な影の正体を探るべく オーディンと神々は・・・




お話しの始まり 『北欧神話 1』       前回の記事 『オーディンの犠牲 15』





ヴァフスルーズニルよ、

 賢人ミーミルが守っている、泉の水を飲み、

 知識を得たいと申し出たら、

 賢人ミーミルは、水の代わりに、何を欲しがる?』



オーディンよ、

 ミーミルは、あなたの右目を差し出せと言うだろう。』



『そうか、右目をくれと言うか。』



ヴァフスルーズニルは、頷きました。



『ではヴァフスルーズニルよ。 最後の質問をする。

 ミーミルは、右目よりももっと安い礼で良いよとは、

 言わないだろうか?』



『いいや、オーディンよ。

 ミーミルは、右目よりも価値のない物は、

 きっと欲しがらないだろう。

 ミーミルの井戸の水を、大勢が欲しいと言いに行ったが、

 誰もこの礼を払えないから、

 誰一人として、ミーミルの泉の水を

 飲んだ者は、未だにいないんだよ。

 オーディンよ、

 俺はあんたの質問に、ちゃんと答えた。

 俺の首を取ることは、やめてくれるだろ?』



そう汗をかきながら、

ヴァフスルーズニルは、オーディンの顔色を伺うのでした。



『わかった。 お前の首は、お前の物だ。』





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おしまい。