偵察に行ったまま、 戻ってこない オーディンのカラスたち。
そのカラスたちが やっと戻ってきた時に感じた、 不吉な前兆・・・
その不吉な影の正体を探るべく オーディンと神々は・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『オーディンの犠牲 14』
次は、オーディンが質問をする番です。
『では、巨人ヴァフスルーズニルよ、訊ねる。
神々の王オーディンが、
彼の大切な息子のバルドルの 耳元で囁くであろう、
最後の言葉とは、一体どんな言葉であろう。』
賢い巨人のヴァフスルーズニルは、
この質問に、たいそう驚いてしまいました。
乗っていた牡鹿から降り
この旅人、ガグンラーズをじっと見つめながら、
『オーディンが、バルドルに囁くであろう最後の言葉は、
神々の王オーディンにしか わかるはずもない。』
そう答え、少したって、
『こんな質問が出来るのは、オーディンだけだ。
旅人、ガグンラーズよ。
あなたがオーディンでなければ、
こんな問題を出すはずもない。
あなたの質問は、あなたにしか、答えられぬのだ。』
そう、驚きの声を上げたのでした。
『では、ヴァフスルーズニルよ。
お前は、お前の首が大切ならば、
私の、この質問にしっかりと答えることだ。
良いか?』
ヴァフスルーズニルは、ぶるぶると身震いをさせ、
オーディンに頷いて見せたのです。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

おしまい。