偵察に行ったまま、 戻ってこないオーディンのカラスたち。
そのカラスたちが やっと戻ってきた時に感じた、 不吉な前兆・・・
その不吉な影の正体を探るべく オーディンと神々は・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『ロキの子供たち(終) 26』
神々の王オーディンは、その両の肩に
フギン(思考)と、ムニン(記憶)という名の、
2羽の大きなカラスを飼っていました。
この大きなカラスたちは、毎日あちこち飛び回り、
世界中で起きている事を調べては、
アースガルドに舞い戻り、
オーディンの両の肩に一羽ずつとまり、
見聞きしてきたことの全てを、報告するのです。
ところがある日のこと、
夕方には戻って来るカラスたちが、
いつもの時刻になっても 戻って来ないのです。
それが、翌日になっても帰って来なかったのです。
そこでオーディンは、
館の一番奥、死者の部屋『ヴァラスキャルヴ』の
千里眼の椅子『フリズスキャルヴ』に腰かけ
こうつぶやいたのです。
『フギンが戻って来ないとは、
心配な限りだ。
では、もう少しムニンを見張ってやろう。』
すると翌日の夕方、2羽のカラスたちは
オーディンの元へと帰ってきたのでした。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

おしまい。