ロキが持ち帰った 『金の糸』、
そしてブロッグが持ってきた 『空飛ぶ黄金の豚』 に心を奪われたのは、
神々の王オーディンの愛人 女神フレイヤ。
黄金欲しさに、この女神が取った行動と代償とは・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『女神フレイヤと首飾り 15』
大きな扉の前に立ったロキは、ここから侵入できないか、
扉をそっと押したり引いたりしてみました。
しかし扉は、中から閂(かんぬき)がされているのでしょう。
全くびくともしないのです。
ロキは、寒さにぶるぶるっと震えると、
外套をしっかりと纏い直し、変身の呪文を唱えました。
そして小さなハエになったのです。
ハエになったロキは、
フレイヤの館の外を、ブンブンと飛び回ります。
寒くて寒くて、小さなハエは何度も目まいを起こしました。
一刻も早く、館の中に入り温まらなければ、
もう少しも生きてはいられないでしょう。
ハエのロキは、必死に穴がないか、
どこかから侵入できないかと、飛び回りました。
すると屋根の端に、針で突いたくらいの小さな穴から、
館の中の灯りが、もれているのを見付けたのです。
ハエのロキは、更に呪文を唱え、
もっともっと小さなハエになったのです。
ハエは、その穴から中に入ろうと、のた打ち回りました。
そうやって やっと通り抜けた時、
再び元の大きさのハエに戻ったのです。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

おしまい。